さざれいしの理念

”さざれいし”の名前

現代の日本社会はなんだかとってもややこしい事になっています。

令和2年、新型コロナウィルス感染拡大による影響により「生活様式」を含めて様々な事が急激に変わろうとしています。

大人たちは「9月入学か?!」とか「リモート授業だ!」とか言って右往左往しているこの状況。

子ども達は一体どんな気持ちで大人を見ているのでしょうか?

みんなが「不安」に思っているこの状況ですが、私はチャンスととらえています。

教育現場の問題はこれまでもずっと存在していました。

「子どもの貧困問題(教育格差)」「いじめ問題」「不登校問題」「学力低下問題」「大学入試制度改革(センター試験廃止)」「学校の先生方の長時間労働の問題」「教科書問題」などなど数え上げればきりがありません。

現状を変えるには一度、既存のものを壊さなくてはなりません。

本来ならそこに大きな力が必要なのですが、今回の新型コロナウィルス感染拡大の影響でこれまでの問題点が公(おおやけ)になり強制的に見直しがかかります。

現在「オンラインの積極的な活用で子ども達の教育機会の確保をすべきだ!」と多くの人が言ってますが、「不登校の子の教育機会はずっと前から確保されてませんでした。」と当事者の保護者さんからお聞きした時は返す言葉もありませんでした。今までずっと問題だったのに、多くの人は真剣に考えてこなかったんです。

Wave Japanese Mount Fuji  - Prettysleepy / Pixabay
Prettysleepy / Pixabay

チャンスです。

みんながこれまでの「常識」を見直しています。

私はこれまで経験してきた職業で「発達障害の子」「不登校の子」たちと多く出会ってきました。彼ら彼女らはどこか「常識」から外れた子としてとらえてきた「変な社会常識」的なものが確かにあります。

ですが、その「社会常識」はこのコロナ禍の影響で崩れます。

(集団に入れない事で困った⇒3密はだめ(集団はだめ))

「自分らしさ」を大切にする社会を作る

この価値観で立ち上げたのが「オンライン家庭教師さざれいし」です。

「人と距離を置きたい」時はそれでもOK!「今は自分がやりたいことをやる!」もOK!

これでいいじゃありませんか。

でも「みんなに合わせる」ことが苦手なのと「みんなの事を考えないこと」は全く違います。(ここはしっかり伝えなくてはいけません。)

周りから大切に思われていると感じた子は「自信」を持ちます。

そして「いし(意思)」を持ちます。

「さざれいし」には、「色々な人達の小さないし(意思)が集まり、やがて巖(いわお)となるように」という思いが込められています。​

そもそも、さざれ石とは漢字で「細石」と書きます。


字のごとく、小さな石という意味で、学名を石灰質角礫岩(せっかいしつかくれきがん)といいます。日本全国にあるさざれ石の石質はさまざまですが、石灰石が長い年月をかけて雨水で溶解し、粘着力の強い乳状液が小さな石の隙間に凝結し、ひとつの大きな岩の塊になったものも「さざれ石」とよんでいます。

つまり、小さな一つ一つも「さざれいし」。集合体も「さざれいし」と呼ばれるということです。子ども達はまさにさまざまな色をした「さざれいし」。

色々な状況で「まなび」に困難が生じている子たちがいます。私達はそんな子たちを勇気づけ、「大丈夫」と思えるように後押ししていきます。

そして自信(自らを信じる力)を持って成長した彼らは、自分と違う誰かを認めることができる寛容な大人として、今度は他の誰かを「一緒にやってみよう」と優しく力づける存在になってくれると確信しています。