自分を知る事、国を知る事

まずは自分を理解することが大切!

「他人の気持ち」を考えなさい!

親と子どもの会話で良く出来てきそうですね。

あまり好きではありませんが、あえて「今どきの子ども達」と呼ぶことにします。

今どきの子ども達は自分らしさにとてもこだわっている様に感じられます。ですが、それが見えない。分からなくて苦しい気持ちになっている子も多いのではないでしょうか?

学校へ行かない子が増えている理由の中に漠然とこれが含まれている様な気がしています。

(私自身もかなり悩んだ時期があった💦のを覚えているので、苦しい気持ちは結構理解できます😢)

今回は「自分を知ること」と「他人を受け入れること」について考えてみたいと思います。

そもそも人間は生まれた瞬間から「自分らしさ」を自覚しているわけではありません。エリクソンの発達段階では「自分らしさ」を自覚できるようになるのは、青年期(12~18歳)くらいとされています。

そこに至るまでは・・・

1、乳児期(~1歳半くらい)の 「信頼感 VS 不信感」

2、幼児期初期(~3歳くらい)の「自律性 VS 恥・疑惑」

3、幼児期後期(~5歳くらい)の「積極性 VS 罪悪感」

4、児童期(~12歳くらい)の「勤勉性 VS 劣等感」 


のような成長過程をバランスよく過ごす必要があります。

●エリクソンの発達段階

バランスが大切だという事を理解できる簡単な例を挙げてみましょう。

私が関わっていた3歳の子で「おむつが取れない」子がいました。

その子はおもらしが恥ずかしいという気持ちはあまり見られない状態でした。

ですが、ある日幼稚園で身体測定があった際に周囲の子が「いわゆるお兄さんパンツ」を履いている事に衝撃を受けて(恥ずかしいと感じて)一気におむつが取れた(自律)そうです。😂

何となく理解して頂けたでしょうか?

人が成長していく時に絶対的に大切なのが「安心感・信頼感」です。「自分が感じるまま」を表現して「全て」受け入れてくれる大人(親)がいること。

これが自分らしさの「核」となって行きます。

ですが現代のお父さん、お母さんは様々なストレスにさらされ社会的な目線を気にしすぎる傾向が見られます。子どものありのままを「全て」受け入れる余裕が無い方もいらっしゃいます。

結果、子どもが認めて欲しい時に「ダメダメ」を繰り返し「不信感」が積み重なってしまう子が一定数います。

でも子育て世代のご両親を責めるつもりはありません。

(独りで世間に立ち向かって行く事はとても勇気がいる事ですよね。だから、みんなで子どものためにどうすべきかを考える必要があるとも思うのです😊)

大人もどんな価値観に従って子どもに接していいか分からないのが本当のところではないでしょうか。

(昔は「家」がこれまでの流れを伝えたり、人として(日本人として)の在り方をしっかり伝えていたので現代ほど混迷してはいなかったと思います。個人の価値観ではなく受け継いできた価値観を基に子育てをしていれば、迷うことは少ないかも知れません)

子どもが絶対的信頼感をクリアした状態でないまま、他者との関係性を重ねていくとバランスを欠いた状態で成長していくことになります。

「こういう場合はどう振舞うべきか」「感情的になって場の雰囲気を壊してはいけない」などと他人を意識し過ぎる思考回路は大人になってから簡単に修正できるものではありません。

いずれにしても「全て受け入れてくれる」大人の存在が、自分のことをしっかり認めてあげる土台となります。

そして自分のことを認めることができるということは「自分の理解が進んできた」ということでもあるので、やっと他人を理解する下地が出来てきたとも言えるのです。

Building Structure School Sky  - Brynnnnnn / Pixabay
Brynnnnnn / Pixabay

●自国を理解すると他国が見えてくる

ちょっと飛躍して聞こえるかもしれませんが、これは「国」という単位でも言えることだと考えています。

昨今では、ヨーロッパが先進的で日本が遅れているとう論調も多いように思います。

例えば先ほどの話題で出てきた「家制度」についてです。日本は相当戸籍が整っている国で世界に比べても有数であると言えます。

家制度は「家族」をどのようにとらえているかという事で、本来はそこに優れているとか劣っているというのは無いはず・・・。

ですが現在の日本人は自分の国のことをあまり知らずに、ただただ他国が正解だと思っている節があります。

(ですから、子育て世代の親御さんが何を信じて教育していけば良いか分からなくなって当然の状態であると思います。)

個人の視点で見ても「自分を理解する ⇒ 他人を理解する」という順番ですから、まずやるべきなのは「日本人が日本をよく知る」ということなのではないでしょうか。

自国をよく知ると他国との違いが鮮明になり、他国の考え方や文化がよく見えてくると思います。

アメリカやヨーロッパの国々(まとめてしまうとちょっと語弊がありますが・・・)の成り立ちは「革命(戦い)」が基本にありますし、中東の国々は「イスラム教」が根本に大きく影響しています。

日本は聖徳太子の十七条の憲法にもある通り「和をもって尊し(たっとし)となし」です。話し合いに基づいて建国した2000年以上の歴史を持つ最古の国なのです。

他の国と同じであるはずがないですし、必ずしも価値観を合わせる必要がない。

正解に誇れる日本の文化や習慣は数多くあります。

ここをしっかりと自分たち見つめ直すことで、個人も国も他者と共存できる寛容さを持った誰からも尊敬される存在になれると思います。

Japan Fuji Mt Fuji Volcano  - Nick115 / Pixabay
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